2010年02月22日
京の菜時記 (頭芋)
今更な話ですが、私、京野菜集荷業とともに社会保険労務士を営んでおります。
一昨年から、とある任意団体に参加させていただいており、毎月1回の無料相談にもださせていただいております。
行政書士さんが中心で、相談者と私たちのような士業が気軽にお話ができるような場(関係)をということで設立された団体です。
その関係作りの一つとして「はあとメール」という定期冊子を毎月発行し、相談にこられて承諾を得た方に発送しております。
その中で、「京の菜時記」という原稿を書かせていただいており、今月で足掛け15回目(発行は18回目)となりました。
不定期ではありますが、その原稿を少しづつ小出しにご紹介させていただきます。
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「京の菜時記 (頭芋)」
みなさんはじめまして。今回より記事を書かせていただくことになりましたはあとメールの橋本將詞(社会保険労務士)です。
はあとメールは「市民と法律家(専門家)の、文通による双方向の交流」を目的としたものです。私からは法律以外の話で少し箸休めをしていただこうと京都の旬な野菜のお話をさせていただきます。どうぞ私の話・・・そして野菜を通じて季節を感じていただければ幸いです。題して、「京の菜時記」。
さて、今年も残りわずか。少し気は早いですが、京都中央市場にはすでにお正月用の野菜が並びだしています。「京くわい」や「金時人参」、「堀川ごぼう」「海老芋」「聖護院大根」など、京都の冬野菜は色とりどりです。そんな中、今回は京都のお正月に欠かすことができない「頭芋(カシライモ)」をご紹介します。
お正月といえば、お雑煮。京都のお雑煮は白味噌に丸餅、そしてお椀の中で一際自己主張する物体、それが頭芋です。頭芋は、京都のお雑煮に欠かすことができないもので、お正月前の今の時期しか店頭には並びません。6月に種芋を植え、夏は畝の間に水を張り、手間隙かけて作られた芋は、10月下旬から11月上旬にかけて掘り起こされます。そして12月の出荷時期まで土の中に埋められて、根を腐らせ、芽を伸ばし、一つ一つ丁寧に掃除して選別し出荷され、種芋から約半年かけて店頭に。
芽が出ているところから縁起がいいとされ、また「頭」という名前から一家の大黒柱には一番大きなものを盛り付けるともいわれています。そういう縁起物という云われがある一方で、もち米が高価なものであったとされるその昔、餅の代わりに食感が似ている頭芋を代用した・・・という話しもあります。
ただ、あまりに大きい頭芋を椀一杯に盛り付けられるとそれだけでお腹が一杯になってしまい、肝心のおせち料理が食べられないとの噂も・・・。
頭芋を作られている生産者の方は、「雑煮に入れるよりも小芋と同じように油揚げと大根で炊いて食べるほうが美味しい」と話されます。実は、私もそう思います。
京都には店頭をにぎわす四季折々の野菜が並びます。頭芋は年末・正月を感じさせる京都の野菜です。皆さんもぜひ、味わってみてください。
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少し時期がづれてしまいましたが、春先に書いた花菜や分葱のことまで駆け足でご紹介します。
本日は、第1回目で「頭芋」でした。。^^
http://kyoyasai.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=424581&csid=1
京にんじん も販売しています。
からし菜ご入用でしたらご連絡を・・・。
もちろん、九条ねぎ・みず菜ももちろんあります・・・。
一昨年から、とある任意団体に参加させていただいており、毎月1回の無料相談にもださせていただいております。
行政書士さんが中心で、相談者と私たちのような士業が気軽にお話ができるような場(関係)をということで設立された団体です。
その関係作りの一つとして「はあとメール」という定期冊子を毎月発行し、相談にこられて承諾を得た方に発送しております。
その中で、「京の菜時記」という原稿を書かせていただいており、今月で足掛け15回目(発行は18回目)となりました。
不定期ではありますが、その原稿を少しづつ小出しにご紹介させていただきます。
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「京の菜時記 (頭芋)」
みなさんはじめまして。今回より記事を書かせていただくことになりましたはあとメールの橋本將詞(社会保険労務士)です。
はあとメールは「市民と法律家(専門家)の、文通による双方向の交流」を目的としたものです。私からは法律以外の話で少し箸休めをしていただこうと京都の旬な野菜のお話をさせていただきます。どうぞ私の話・・・そして野菜を通じて季節を感じていただければ幸いです。題して、「京の菜時記」。
さて、今年も残りわずか。少し気は早いですが、京都中央市場にはすでにお正月用の野菜が並びだしています。「京くわい」や「金時人参」、「堀川ごぼう」「海老芋」「聖護院大根」など、京都の冬野菜は色とりどりです。そんな中、今回は京都のお正月に欠かすことができない「頭芋(カシライモ)」をご紹介します。
お正月といえば、お雑煮。京都のお雑煮は白味噌に丸餅、そしてお椀の中で一際自己主張する物体、それが頭芋です。頭芋は、京都のお雑煮に欠かすことができないもので、お正月前の今の時期しか店頭には並びません。6月に種芋を植え、夏は畝の間に水を張り、手間隙かけて作られた芋は、10月下旬から11月上旬にかけて掘り起こされます。そして12月の出荷時期まで土の中に埋められて、根を腐らせ、芽を伸ばし、一つ一つ丁寧に掃除して選別し出荷され、種芋から約半年かけて店頭に。
芽が出ているところから縁起がいいとされ、また「頭」という名前から一家の大黒柱には一番大きなものを盛り付けるともいわれています。そういう縁起物という云われがある一方で、もち米が高価なものであったとされるその昔、餅の代わりに食感が似ている頭芋を代用した・・・という話しもあります。
ただ、あまりに大きい頭芋を椀一杯に盛り付けられるとそれだけでお腹が一杯になってしまい、肝心のおせち料理が食べられないとの噂も・・・。
頭芋を作られている生産者の方は、「雑煮に入れるよりも小芋と同じように油揚げと大根で炊いて食べるほうが美味しい」と話されます。実は、私もそう思います。
京都には店頭をにぎわす四季折々の野菜が並びます。頭芋は年末・正月を感じさせる京都の野菜です。皆さんもぜひ、味わってみてください。
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少し時期がづれてしまいましたが、春先に書いた花菜や分葱のことまで駆け足でご紹介します。
本日は、第1回目で「頭芋」でした。。^^
http://kyoyasai.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=424581&csid=1
京にんじん も販売しています。
からし菜ご入用でしたらご連絡を・・・。
もちろん、九条ねぎ・みず菜ももちろんあります・・・。
Posted by しょうし at 11:47│Comments(0)
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