京の菜時記(花菜)

しょうし

2010年02月27日 22:46

さてさて、京の菜時記・・・春に突入です。

京都中央市場でも入荷量・販売量ともに多くなっています。


でも、これだけ暖かいと「花が咲いてしまう」と気遣いも必要です。。



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京の菜時記  (花菜)


みなさん、こんにちは。京の菜時記を書かせていただいております橋本將詞(社会保険労務士)です。毎回、京都でとれる旬の野菜を紹介しようと始めた「京の菜時記」、今回で三回目、季節も春になり京を彩る野菜たちも春野菜に変わっています。

 さて、今回は春・・・のイメージが強いですが、実は冬中出荷されているというそんな野菜をご紹介。名前からも春らしい・・・「花菜」です。別名は「伏見寒咲ナタネ」といい、今のように野菜として食べられるようになる前は正月用の切花として栽培されていました。それがいつの時代からか食用として栽培されるようになったようです。「寒咲」という名のごとく寒い冬の間でも花は咲き、出荷時期になると花菜生産者は摘み取り作業に大忙しです。

出荷の時期は11月上旬から3月中旬で、「花菜」という名前から春の野菜というイメージが強いものの、現在の出荷のピークは2月~3月で一冬出荷できるのですがそのイメージにあわせてか、春先出荷をめがけて作付けされているようです。この記事を読んでいただいている頃には、すでに店頭に並んでいないということも・・・。そのときは来シーズンをお楽しみに。

一般的に冬の野菜は寒い気候に耐えるために自分で甘さを蓄えます。そのため、冬の野菜が美味しいといわれます。実際に冬の大根は瑞々しく、白才やキャベツは甘みがあります。一方、花菜はというと、口の中で広がる独特の苦味が特徴で、甘い野菜ばかりのなかで暖まった胃を刺激します。味だけでなく見た目にも、湯通しすることで、色鮮やかな緑色のなかにつぼみの隙間から黄色の花びらが少し顔をのぞかせ、いかにも春らしい料理に仕上がります。
そういうところから、どうしても春をイメージしてしまう野菜です。実際に、京料理のお店などでは、冬の真っ白な蕪から、春の筍、花菜と季節の移り変わりを目でも楽しませてくれます。

ただ、考えてみると花菜は菜の花のつぼみを食べる野菜。寒咲とはいえ花が咲いてしまう春になれば開花してしまい、食べられないのも当然なのかもわかりません。



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からし菜ご入用でしたらご連絡を・・・。
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