2010年05月22日
生産者の愛情
昨日、えんどう豆の収穫をお手伝いをしました。
でも、まだまだ朝夕が涼しいのか、それほど実が大きくなっていませんでした。
えんどう豆の収穫を体験された方はご存知かと思いますが、遠目でみているのと近くでみているのとは大違い。サヤはたくさんなっていても近くでみないと実が大きくなっているかどうかわかりません。
昨日も遠目ではサヤはものすごく生っていたのですが刈りにはいってみるとまだまだ実は大きくなっておりませんでした。。。
そこで生産者のおばちゃんが一言
「こんなんで刈ったったらかわいそやわ」
生産者の方って、こういう想いで作物に接しておられるのだと思います。
単に「作っている」だけではなく、生き物として扱っておられる。
せっかく生った実は大きく成長させてあげたい。
それを考えると、現在大きな問題となっている口蹄疫問題。畜産農家の方々の心情は相当悲しいものだとお察しします。単に今後の生活への不安ではなく、生産者の想いということを考えると言葉もありません。
昨日のえんどう豆については大きくなったサヤだけを収穫し、後日大きく生るのをまって改めて行うこととなりました。
****************************************************
皆さんもどうぞ。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/fukushi/shakai_fukushi/html00165.html
↑
宮崎県 口蹄疫被害に対する義援金募集
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/furusato/
↑
宮崎県 ふるさと納税のサイト
そして、それ以外に私たちにできること、風評だけには流されないように。
でも、まだまだ朝夕が涼しいのか、それほど実が大きくなっていませんでした。
えんどう豆の収穫を体験された方はご存知かと思いますが、遠目でみているのと近くでみているのとは大違い。サヤはたくさんなっていても近くでみないと実が大きくなっているかどうかわかりません。
昨日も遠目ではサヤはものすごく生っていたのですが刈りにはいってみるとまだまだ実は大きくなっておりませんでした。。。
そこで生産者のおばちゃんが一言
「こんなんで刈ったったらかわいそやわ」
生産者の方って、こういう想いで作物に接しておられるのだと思います。
単に「作っている」だけではなく、生き物として扱っておられる。
せっかく生った実は大きく成長させてあげたい。
それを考えると、現在大きな問題となっている口蹄疫問題。畜産農家の方々の心情は相当悲しいものだとお察しします。単に今後の生活への不安ではなく、生産者の想いということを考えると言葉もありません。
昨日のえんどう豆については大きくなったサヤだけを収穫し、後日大きく生るのをまって改めて行うこととなりました。
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皆さんもどうぞ。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/fukushi/shakai_fukushi/html00165.html
↑
宮崎県 口蹄疫被害に対する義援金募集
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/furusato/
↑
宮崎県 ふるさと納税のサイト
そして、それ以外に私たちにできること、風評だけには流されないように。
2010年05月19日
これぐらいしかできませんが。。
口蹄疫、相当な被害になっています。
遠く離れた私にはこのぐらいのことしかできませんが・・・・。
皆さんもどうぞ。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/fukushi/shakai_fukushi/html00165.html
↑
宮崎県 口蹄疫被害に対する義援金募集
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/furusato/
↑
宮崎県 ふるさと納税のサイト
そして、それ以外に私たちにできること、風評だけには流されないように。
遠く離れた私にはこのぐらいのことしかできませんが・・・・。
皆さんもどうぞ。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/fukushi/shakai_fukushi/html00165.html
↑
宮崎県 口蹄疫被害に対する義援金募集
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/furusato/
↑
宮崎県 ふるさと納税のサイト
そして、それ以外に私たちにできること、風評だけには流されないように。
2010年05月16日
誰がそんなに先走る?
今日は少し京野菜から離れた話を・・・といっても野菜の話ですが・・・。
京都ではキャベツの出荷が最盛期を迎えようとしています。京都=キャベツ・・・結びつきにくいかもわかりませんが、5月6月のこの時期は全国的にみても(昔のことで今はそうとも言いいれませんが)キャベツの流通量からみれば狭間の時期でした。
京都市内・・特に南部地域(私が住む南区や伏見区等)は冬に九条ねぎを出荷しますので、収穫後の畑にキャベツ苗を植えることでまさにその時期に出荷できる作物として古くから生産されていました。
・・・と、まあここまでは前置きです。。
さて、京都のキャベツ出荷は春キャベツから始まります。(この場合、冬のキャベツは置いておいてください。)
大雑把にいうと・・・・
4月→極早生
5月→早生・中早生
6月→中手・晩生
といった流れで出荷されます。
極早生・・・春キャベツというやつです。これが終了しかけるときに早生・中早生系統のキャベツ・・・こちらでは石井といいますが・・・が始まり、石井が終了しかけると中手が・・・そして晩生が・・・という
流れです。
ただ、ここ数年この流れが変わりつつあります。
何でもそうですが、出荷の先取り・・・先取りしたものが高値で取引される傾向があります。
つまり、極早生の時期に中早生を・・・・。
中早生の時期に中手を・・・。
数年前にこれを決定的にする種(品種)が登場しました。
5月は石井が主流だったのですが、その時期に出荷できる中手系の品種が販売?されたのです。
「スーパー青光」
「青光」という中手系品種はあったのですが、「スーパー青光」は石井系統と同時に出荷が出来る品種で数年前に数軒の生産者が出荷したところ市場評価は上々で他の石井系統よりも高値で取引されました。
翌年、ほとんどの生産者が石井系統をやめてスーパー青光に切り替えました。
その結果、品種の狭間もなくなり、シーズンを通してあまり変動のない価格で推移するようになりつつあります。(天候不順等をのぞいて)
出荷当初は生産者にもメリットはあったように思いますが、結果として果たしてどうだったのか・・・。(作る手間等農業技術的なことはわかりかねますが・・・)
石井系統のキャベツは葉も色鮮やかで、中手よりも柔らかく美味しいです。それを消費者に味わってもらえなくなるなんて・・・。
キャベツだけの話を書きましたが、市場の入荷状況をみているとなぜそんなに先走るのか?という思うことが多々あります。
春先に出荷される賀茂茄子等
旬を先取りすれば高値で出荷できるため、そのために努力する生産者の苦労はよくわかりますが、長い目でみて本当にこれでいいのか・・・と。
旬を先取りすることは、旬の期間が長くなる・・・ことでもありますが、出荷が平準化され、その結果「旬がなくなる」ことにならないかと・・・。
九条ねぎやみず菜のように。
消費者にもっと広く「旬」を訴えてひく必要があるのではないでしょうか。
京都ではキャベツの出荷が最盛期を迎えようとしています。京都=キャベツ・・・結びつきにくいかもわかりませんが、5月6月のこの時期は全国的にみても(昔のことで今はそうとも言いいれませんが)キャベツの流通量からみれば狭間の時期でした。
京都市内・・特に南部地域(私が住む南区や伏見区等)は冬に九条ねぎを出荷しますので、収穫後の畑にキャベツ苗を植えることでまさにその時期に出荷できる作物として古くから生産されていました。
・・・と、まあここまでは前置きです。。
さて、京都のキャベツ出荷は春キャベツから始まります。(この場合、冬のキャベツは置いておいてください。)
大雑把にいうと・・・・
4月→極早生
5月→早生・中早生
6月→中手・晩生
といった流れで出荷されます。
極早生・・・春キャベツというやつです。これが終了しかけるときに早生・中早生系統のキャベツ・・・こちらでは石井といいますが・・・が始まり、石井が終了しかけると中手が・・・そして晩生が・・・という
流れです。
ただ、ここ数年この流れが変わりつつあります。
何でもそうですが、出荷の先取り・・・先取りしたものが高値で取引される傾向があります。
つまり、極早生の時期に中早生を・・・・。
中早生の時期に中手を・・・。
数年前にこれを決定的にする種(品種)が登場しました。
5月は石井が主流だったのですが、その時期に出荷できる中手系の品種が販売?されたのです。
「スーパー青光」
「青光」という中手系品種はあったのですが、「スーパー青光」は石井系統と同時に出荷が出来る品種で数年前に数軒の生産者が出荷したところ市場評価は上々で他の石井系統よりも高値で取引されました。
翌年、ほとんどの生産者が石井系統をやめてスーパー青光に切り替えました。
その結果、品種の狭間もなくなり、シーズンを通してあまり変動のない価格で推移するようになりつつあります。(天候不順等をのぞいて)
出荷当初は生産者にもメリットはあったように思いますが、結果として果たしてどうだったのか・・・。(作る手間等農業技術的なことはわかりかねますが・・・)
石井系統のキャベツは葉も色鮮やかで、中手よりも柔らかく美味しいです。それを消費者に味わってもらえなくなるなんて・・・。
キャベツだけの話を書きましたが、市場の入荷状況をみているとなぜそんなに先走るのか?という思うことが多々あります。
春先に出荷される賀茂茄子等
旬を先取りすれば高値で出荷できるため、そのために努力する生産者の苦労はよくわかりますが、長い目でみて本当にこれでいいのか・・・と。
旬を先取りすることは、旬の期間が長くなる・・・ことでもありますが、出荷が平準化され、その結果「旬がなくなる」ことにならないかと・・・。
九条ねぎやみず菜のように。
消費者にもっと広く「旬」を訴えてひく必要があるのではないでしょうか。
2010年05月15日
京の菜時記(豌豆)
京の菜時記・・・
今の季節にぴったりの菜時記です。。。
===========================================================
みなさん、こんにちは。京の菜時記を書かせていただいております橋本將詞(社会保険労務士)です。毎回、京都でとれる旬の野菜を紹介しようと始めた「京の菜時記」、6回目となります今回、京野菜として指定されているわけではありませんが、ぜひ地場のものを食べていただきたいというそんな新緑の季節にふさわしい野菜をご紹介。
さて、春の旬野菜といえば前回ご紹介した筍ですが、月が替わって初夏の雰囲気が漂う季節になると味わっていただきたい野菜といえば豌豆(えんどう)豆です。えんどう豆といえば和歌山県のうすいえんどうが有名ですが、実は京都でも各地で作られています。
えんどう豆は、11月に種を蒔き、芽を吊り上げ、網を張り、花を咲かせて実を収穫します。収穫するまでの工程が多く、また収穫まで半年かかり、生産者にとっては手間隙かかる野菜の一つです。また、収穫作業も蔓(つる)が絡み合った中から実だけを刈り取るために、収穫するたびに蔓(つる)を傷つけることとなり、何度も収穫するというわけにはいきません。実が大きくふくらんだ鞘を見つけて刈り取る作業だけでも手間のかかる作業です。
どんな野菜でもそうなのですが、そのように手間隙かけて収穫したえんどう豆の香りと味をいえば、生産者にとっても大変嬉しく季節を感じさせてくれる野菜です。また、時間が経てば皮が硬くなり香りも落ちます。収穫時よりできる限り早く食べることができる地場のえんどう豆がお勧めです。地場のえんどう豆を「地の豆(ジのマメ)」といいます。収穫したての豆がそれだけ美味しいことを意味します。
京都で農業を営まれている生産者であれば、ほとんどの方が自家消費用としてえんどう豆を作られています。スーパー等に並んでいるえんどう豆も美味しいとは思いますが、最近は畑の横でちょっとした直売をされている生産者もたくさんおられますので、ぜひそちらをご賞味ください。
えんどう豆といえば「豆ごはん」を連想されることと思いますが、同じく5月に旬を迎える京都のキャベツ(別名:甘藍)と一緒に炊いて食べると、より初夏を感じることができます。キャベツの甘みとえんどう豆の何ともいえない香り・・・、薄皮がはじけて中からジワッとにじみ出てくる豆本来の旨みが絶妙です。
えんどう豆の旬は、5月のみ。収穫時に蔓(ツル)を傷つけるために何度も収穫できません。どんな野菜でもそうなのですが、1年のうちで「今の時期」という旬な野菜をぜひご賞味ください。
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上鳥羽の生産者も自家消費用で豌豆は作られています。
もう少し・・・かな。
今の季節にぴったりの菜時記です。。。
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みなさん、こんにちは。京の菜時記を書かせていただいております橋本將詞(社会保険労務士)です。毎回、京都でとれる旬の野菜を紹介しようと始めた「京の菜時記」、6回目となります今回、京野菜として指定されているわけではありませんが、ぜひ地場のものを食べていただきたいというそんな新緑の季節にふさわしい野菜をご紹介。
さて、春の旬野菜といえば前回ご紹介した筍ですが、月が替わって初夏の雰囲気が漂う季節になると味わっていただきたい野菜といえば豌豆(えんどう)豆です。えんどう豆といえば和歌山県のうすいえんどうが有名ですが、実は京都でも各地で作られています。
えんどう豆は、11月に種を蒔き、芽を吊り上げ、網を張り、花を咲かせて実を収穫します。収穫するまでの工程が多く、また収穫まで半年かかり、生産者にとっては手間隙かかる野菜の一つです。また、収穫作業も蔓(つる)が絡み合った中から実だけを刈り取るために、収穫するたびに蔓(つる)を傷つけることとなり、何度も収穫するというわけにはいきません。実が大きくふくらんだ鞘を見つけて刈り取る作業だけでも手間のかかる作業です。
どんな野菜でもそうなのですが、そのように手間隙かけて収穫したえんどう豆の香りと味をいえば、生産者にとっても大変嬉しく季節を感じさせてくれる野菜です。また、時間が経てば皮が硬くなり香りも落ちます。収穫時よりできる限り早く食べることができる地場のえんどう豆がお勧めです。地場のえんどう豆を「地の豆(ジのマメ)」といいます。収穫したての豆がそれだけ美味しいことを意味します。
京都で農業を営まれている生産者であれば、ほとんどの方が自家消費用としてえんどう豆を作られています。スーパー等に並んでいるえんどう豆も美味しいとは思いますが、最近は畑の横でちょっとした直売をされている生産者もたくさんおられますので、ぜひそちらをご賞味ください。
えんどう豆といえば「豆ごはん」を連想されることと思いますが、同じく5月に旬を迎える京都のキャベツ(別名:甘藍)と一緒に炊いて食べると、より初夏を感じることができます。キャベツの甘みとえんどう豆の何ともいえない香り・・・、薄皮がはじけて中からジワッとにじみ出てくる豆本来の旨みが絶妙です。
えんどう豆の旬は、5月のみ。収穫時に蔓(ツル)を傷つけるために何度も収穫できません。どんな野菜でもそうなのですが、1年のうちで「今の時期」という旬な野菜をぜひご賞味ください。
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上鳥羽の生産者も自家消費用で豌豆は作られています。
もう少し・・・かな。