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プロフィール
しょうし
しょうし
社会保険労務士にして、京野菜集荷人。
京都市南区上鳥羽地区の生産者が作る九条ねぎ・みず菜・京にんじんなどの京野菜を集荷する仕事を営む。同時に、社会保険労務士事務所を営み、生産者の側にいる経験をもって、農業に特化した事務所を目指す。
上鳥羽地域の生産者を中心にした農作業従事者の労災加入団体「京都農ゆう会」を設立、現理事長。

2010年03月03日

京の菜時記 (分葱)

京の菜時記、4回目に投稿した記事は今の時期にピッタリのこの野菜。

「分葱」です。

「九条ねぎと何が違うの?」


という質問も聞こえそうですが、まったく別物です。

・・・といってしまえばそれまでですが、ねぎと違い分けつが非常に多く、成長がすぎると茎(?)が太くなるのではなく、らっきょうが張ります。

また、分葱といえば「てっぱい」(白味噌和え)ですが、九条ねぎとは食感がまったく違います。
個人的には、「てっぱい」はやはり「分葱」です。



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京の菜時記  (分葱)


みなさん、こんにちは。京の菜時記を書かせていただいております橋本將詞(社会保険労務士)です。毎回、京都でとれる旬の野菜を紹介しようと始めた「京の菜時記」、前回に引き続き今回も春の野菜をご紹介。

 さて、今回は一般的にいう「京野菜」のご紹介ではありません。でも、京都産となるとこの春先の短い期間しか流通しない貴重な野菜のご紹介です。それは「分葱(ワケギ)」。全国的には広島県が最も生産量が多いそうですが、京都でも作付けされ出荷されています。京都では春先の今の時期に出荷のピークを迎えます。

 分葱と聞かれてどんな料理を思い浮べますか?分葱といえば皆さん口をそろえておっしゃるのが「てっぱい」です。その語源は「鉄砲和え」がなまったものらしいのですが、わかりません。てっぱいそのものは讃岐地方の伝統料理で香川県では「フナ」を入れるようです。地域・・・家庭・・・それぞれに入れる具材は違うかと思いますが、私の家では・・白味噌と白ゴマ・・・それにイカと火にあぶった油揚げ、そして分葱。分葱の変わりに春に出回る若葱を使うこともありますが、葱より明らかに柔らかくシャキッという食感は分葱ならではのものです。

 分葱と九条葱(特に、春に出回る若葱)は一見すると同じようにみえますが、まったくの別物。春の陽射しをうけてどんどんと太く長く成長する九条ねぎに対して、分葱は根に養分を溜め込みます。つまり、らっきょが大きくなるのです。
春先に出始める分葱・・・暖かい日が続くと一気にらっきょがはり、たちまち出荷できる状態ではなくなります。生産者にとっては赤葉の掃除がやりにくくなり、束にする作業がやりにくくなり、見た目にも悪く出荷を取りやめるということになるのです。


 上のような事情から京都産の分葱の出荷は約1ヶ月程度。2月下旬から出始めますが寒冷遮をかけて出荷を早めているものです。暖かい日が続くと酢味噌の効いたサッパリとした「分葱のてっぱい」・・・食べたくなりませんか?

ぜひ、ご賞味あれ。



分葱てっぱい.jpg

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http://kyoyasai.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=424581&csid=1



京にんじん も販売しています。
京都の分葱ご入用でしたらご連絡を・・・。
もちろん、九条ねぎ・みず菜ももちろんあります・・・。

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Posted by しょうし at 00:01│Comments(0)京の菜時記
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